【HGUC】1/144 ハイゴッグ

キット情報

 ・1/144 ハイゴッグ

・発売日:2003年06月


HGUCシリーズ、1/144 「ハイゴッグ」の制作レビューです。


ハイゴッグは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する水陸両用モビルスーツです。

ファーストガンダムに登場するモビルスーツ「ゴッグ」の名を冠しているものの、元のゴッグとはかけ離れたスタイリッシュなデザインとなっており

本編での連邦軍を圧倒する活躍もあってか、登場シーンはわずか数分ながらファンの多いモビルスーツです。


キットの方はHGの中でもかなり初期のもので、同僚のズゴックEとほぼ同時期に発売されました。(もう17年前!)

昨年度末に一年戦争系のHGが一斉に再販されたタイミングで入手出来たので、今目線で見るとどの程度のキットなのかを踏まえて紹介していきます。



  • 制作

色分けは発売時期を考慮すれば良好な方で「赤い発光部分」「モノアイレールの黒色」を補うシールを貼ることで設定のカラーリングをほば再現できます。

シールでの再現部分+設定とは異なるものの間延びしている部分に塗装を行いつつ、つや消しで仕上げました。

また「腕のジャバラ部分」と「胴体と脚部のグレー部分」はシルバーとガンメタルのスプレー塗装を行い、内部フレーム的な金属感が出るようにしています。


合わせ目は胴体側面と肩部分に出ますが、ほぼほぼ見えない箇所なので処理は割愛しました^^;

脚部は2つのパーツを左右で張り合わせる構造で、真正面にかなり目立つ合わせ目が発生するのでここは流石に処理しています。

アニメの丸っこい印象よりはややシャープですが、文句なしにかっこいいスタイル。


今回、部分塗装にはシタデルカラーを使ってみました。

今結構ガンプラに使うのが流行ってるみたいで、特徴や購入方法などの説明は既に様々な記事があるので省きますが


個人的な感想としては

  • ラッカーと異なり換気やうすめ液などの準備が不要で手軽
  • 圧倒的隠ぺい力でバーニア裏や武器などの部分塗装に最適
  • 作例のような全塗装をするにはそれなりの技術や工夫が必要そう

という感じです。


「ガンダムマーカーで塗るにしては広いけど、マスキングするのはめんどくさいな~」みたいな箇所のフォローに最適で、今後の部分塗装で大いに活躍してくれそうです。

アッグガイアッグのマスキング地獄の前にこれを知っていれば…!)


逆に、ウォーハンマーの作例のような全塗装で仕上げるのはセンスも技術も必要で、難易度は高いかなと思いました。


赤枠部分の"肩パーツの裏側"が腕を動かした際にけっこう露出するのですが

ここはモールドなど一切作り込まれてないので、まとめて暗い色で塗装しまうのが良さそうです。

この裏打ちと、脚部裏面もシタデルカラーで塗装しました。


  • 付属品

「水中用ジェットパック」

オレンジ色のカラーリングも成型色で再現。ただし、バーニア内部の赤は塗装が必要。

また、モナカ合わせなので側面にガッツリと合わせ目が発生します。

肩を折りたたみ、ジャバラ腕のパーツを取り外して腕を畳んだ「巡航形態」を再現可能。

本当はここに「ハンドミサイルユニット」のオレンジ色のカバーを被せるのですが

このパーツの取り付けが爪や腕部カバーを取り外す必要がある結構な作業量なので、今回はオミットしています。

今のキットだったら上手いこと差し替え出来るようにしてくれそうですね…



「ハンド・ミサイル・ユニット」

腕部ビームカノンの砲口にポリキャップが組み込まれてるので、そこに差し込む形でミサイルを装着できます。


  • 以下、適当に何枚か


■HGゴッグと比較

「ゴッグとハイゴッグって全然似てないよな~」ってもう10年近くも思ってたんですが、並べてみるとそこそこ共通点はあることに気づきました。

ハイゴッグには「顔」がないので、そのせいで似てない感じがしてしまうのかなと…


■可動

腕部は複数のボールジョイントによって構成されているのでかなり自由に動かせますが

それなりに重量があるため長時間ポーズを維持させるのは厳しいです。


また、写真だと気づかない部分ですが腕部の可動箇所はABS素材なので、シルバーで塗装した際に一か所ポッキリと折れてしまいました…

負荷がやばい箇所に平然とABSが使われてるのを見ると古いキットだというのを痛感します。



■連邦軍を圧倒するハイゴッグ!

※寒ジムの代役、ジムスナ2君


とても同級生とは思えない二人・・・


▼余談

大量のABSパーツやハンドミサイルユニットの無理やりすぎる差し替えなど、時代を感じる部分はありましたが、造形は文句なしにかっこいいキットでした。

少し足りない色を補って、質感を整えてあげるだけで最新のキットに劣らない満足感を得られると思います。

一つどうしようもない箇所があって、腕部のジャバラ部分がABSパーツなのに目立つ合わせ目が発生することですね…ここだけは妥協するしかないと思います。


実は高校生くらいのときに度組んだことがあって、その時はあまりかっこいいキットだと思わなかったんですよね。

感性が変わったのか、当時よりは技術が向上したのか…

この当時の思い出もあってあまり期待してなかったのですが、最近組んだものの中でもかなりのお気に入りキットになりました。ズゴックEも欲しくなっちゃってやばいやばい・・・


次回は更新は今作ってるHGキュベレイの改造キットになるのでけっこう時間が空くかも知れません。


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