「発射を阻止しろ、ロケット弾の使用を許可する」
HGUC、1/144 「ズゴックE」の制作・紹介レビューです。
ズゴックEはハイゴッグと同じく『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する水陸両用モビルスーツで、サイクロプス隊の隊長「シュタイナー」が搭乗しています。
「ズゴック」をスタイリッシュにアレンジしたようなデザインで、非常にかっこいいMSだと思うのですが、MSとしての人気はややハイゴッグに押され気味と言う印象があります。
キットの方はHGUCの中でもかなり初期の物ですが、同時期に発売された同僚のHGハイゴッグはかなり完成度の高いキットでした。
こちらはどんな感じなのかを紹介していきます。
※本キットは現在やや新品で入手しにくいのですが、twitterのフォロワーの方が個人経営の模型店に残っていた物を送ってくれました。ありがとうございました!
- 制作
ランナーは「黒・グレー・白・オレンジ」の四色で構成。
機体各所の赤部分は全て塗装する必要がありますが、他の箇所の色分けはブースターの内部以外は不要なのでけっこう頑張ってる方かと思います。
上記の赤色部分は付属のホイルシールで再現することは出来ますが、奥まってたり角度が付いてたりするので綺麗に貼るのはけっこう難しいですね。
また、この時代のキットにしてはかなりオーパーツで、モノアイがクリアパーツなので驚きました。
(しかし、パーツの構造上モノアイの位置が中央に固定されてしまいます)
合わせ目は胴体の側面、肩アーマー、脚部の前面に発生しますが
目立つのは脚部だけなのでここを処理するだけかなり見栄えが良くなると思います。
▼デカール前の状態
胴体?のジオンマークがないと間延びした印象でかなりあっさりした顔に
▼完成品を前後から
シールでの再現部分と足りない色をシタデルカラーで補いつつ、胸部の排気口やクローの刃部分をメタリックカラーで塗装。
最後にデカールを施し、ハイゴッグに合わせて「つや消し」で仕上げました。
背面の胴~腰辺りのデティールが細かく、情報量が多いので非常にかっこいいです。
・可動とか
眺めてる分にはいいキットなんですが、動かすと今目線で見るとけっこう厳しいものがあります。
腕は90°くらいまで上がるのですが、肩アーマーのクリアランスが全くなく、塗装やトップコートをする場合は注意が必要です。(写真の物も少しトップコートが擦れて少し剥げてます…)
腰は前後にある程度動きますが、横は向けません。
脚は写真くらいまで開けますが、足首の設置がイマイチなのであまり大きく腰を落としたポーズを取らせることは出来ません。
腕部のジャバラは↑の写真のように、一本の軸にジャバラの装甲を1つずつ通す形です。
HGズゴックのように1装甲ずつボールジョイントになってるわけではないので、細かい角度は付けられません。
更に、無理に動かすと軸が外れてジャバラのパーツが吹き飛ぶ…なんてこともあるので耐久面でも不安があります。
上記の可動範囲で、精一杯のアクションポーズ。
爪は一本ずつ可動しますが、腰が回らないのとモノアイの位置が変えられないので、正面を向きっぱなしですね…
- 以下、適当に何枚か
■バイスクローとビーム・カノン
■HGズゴックと比較
比較用に付属品の「水中用ジェットパック」を装備。
(デザインはハイゴッグと同じもの、接続部分のみ微妙に異なります)
ハイゴッグほど本家とのデザインの差異はない印象です。
肩アーマーと腰アーマーの追加でかなりマッシブ感が出ますね
■巡航形態
水中型おなじみの巡航形態。
腰や足裏にブースターが多数あるため、塗り分けてあげるとかなり見栄えが良くなります。
(まぁ、立たせて飾ってると見えないですけど…)
■ハイゴッグと一緒に
ダラダラと不満を語ってしまったけどやはりかっこいい!
この2体を並べられるだけで感無量みたいなところはあります。
▼余談
入手を半ば諦めていたキットだったのですが、フォロワーの方のご厚意で組むことが出来ました。
ありがとうございました。
キットの方は、これ以上ないくらい"見た目全振り"の作りになっていて
ほとんど動かせないけど、その不満を吹き飛ばすくらいかっこいいキットでした。
とは言えかなり部分塗装も必要なので、あまり初心者向けではないです。
次回は中古ショップで旧キットの「グラブロ」を見つけてサクッと作ったので
それの紹介記事に記事になると思います。
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