HGUC ジム・スナイパーII ホワイト・ディンゴ隊仕様


「俺たちは出来ることにベストを尽くすのみ。それだけさ」


「HG1/144 ジム・スナイパーII ホワイト・ディンゴ隊仕様(以下ジムスナWD」の紹介レビューです。

ポケ戦に登場した一年戦争最強のジム「ジムスナイパーII」を地上用戦闘に特化させた機体で、ドリームキャスト用ソフト『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で・・・』で初登場。

PS2ソフト「機動戦士ガンダム」を皮切りに、一年戦争をテーマにした様々なゲーム媒体に専用装備「ロング・レンジ・ビームライフル」と共に登場するようになりました。

パイロットはオーストラリア出身の連邦軍士官「マスター・P・レイヤー」中尉。

Gジェネなどのゲームタイトルでは"ベストを尽くす"ことを信条に戦う冷静沈着なパイロットとして描かれており、全4巻のコミカライズ版でも本機とマスター・P・レイヤーの活躍を見ることが出来ます。


キットの方は一般販売のHGUC 1/144 ジム・スナイパーIIに、ジムスナWD用の新規造形パーツ&地上用装備のための別キットのパーツ、さらに専用のマーキングシールが同梱されたかなり豪華な仕様となっています。

現在は入手が難しいキットですが、友人から譲ってもらったので簡単に紹介します。


制作

2010年代のHGキットらしく、PSとポリキャップの構成。

可動範囲は少ない代わりにカッチリとした作り。頭部のバイザーのみグリーンのクリアパーツです。

シンプルなジム系ということもあって色分けは良好、体型にも大きなアレンジはなくいかにもジムらしいシルエットでとてもかっこいいプロポーションだと思います。


今回の記事のものでは以下の部分を塗装しています。

青色部分:MSカラー ティターンズブルー1

関節部分 :MSカラー ジオン系グレー

武装:MSカラー 連邦系グレー(メタリック)

バーニアなど :シルバーメタル


デカールには以前購入していた「ガンダムデカールNo.136 機動戦士ガンダム サイドストーリーズ汎用1」にコロ落ちのものが含まれていたのでそれと連邦系のものを組み合わせて使用しました。

他、上記の色が足りない箇所のスラスターの内部や丸モールドをシタデルカラーの黒で塗装しています。

胸部の緑のモールドはシールの余白を使ってグリーンの発光センサー風に。

肘や膝横の円形モールド(ブチ穴)は設定ではただのモールドですが、今回は4アーティストマーカーのシルバーでちょっとメタルパーツっぽくしてみました。

余談ですが、ジムスナイパーIIは「ネモ」と開発者が同じという設定があり、それらの意匠が背面のデザインから見て取れます。

並べてみると、ジム系とは異なるバックパックのスラスター&腰に装備されたビームサーベル、そして脹脛のスラスターにデザインラインが継承されてると思います。


付属品やギミックを紹介します。


本キットですが、ベースの「ジムスナイパーII」の付属品に加えて「ジムスナイパー(08小隊)」のロングレンジビームライフルと100mmマシンガン、そしてホバートラックのために「HG U.C. HARD GRAPH 陸戦型ガンダム 地上戦セット」を始めとする様々なキットのランナーが同梱されています。

ちょっと付属品一覧を並べてみました。左上から

  • ホバートラック
  • ミドルシールド
  • ロング・レンジ・ビームライフル
  • 100mmマシンガン
  • ブルバップ・マシンガン
  • 狙撃用ライフル
  • レール・キャノン

で、あとは地上戦セットのランナーの関係で陸ジムの頭部まで付いてきます。


今回はジムスナWDの装備である「ロング・レンジ・ビームライフル」と「100mmマシンガン」のみ塗装して仕上げました。


「100mmマシンガン」/「ミドルシールド」

連邦軍地上用MSお馴染みの火器兵装。

シールド「ミドルシールド」はジムスナWD専用のデザイン。

陸ジム系の小型シールドにジム系のシールドを半分にしたものを取り付けた現地回収型の装備。

先端は打突兵器として使用可能。

"スナイパー"の名を冠しているものの、シンプルに高性能なモビルスーツという設定。

頭部のバイザーによる精密射撃で、敵の旗艦または指揮官機をピンポイントで撃破して戦闘を速やかに終わらせる…という機体コンセプト。


「バルカンポッド」

頭部右側面に備え付けられたオプション兵装。

これも一般仕様にはない専用装備で新規パーツとなっています。一応バルカンポッドなしで組むことも可能です。


「ビームサーベル」

連邦軍MSの標準的な格闘兵装。

腰部背面に二本装備しており、クリアーピンクのビーム刃も2本付属します。

古めのHGなので派手な格闘ポーズはスタンドがないとかなり厳しいです。

「手を出すな。これは私の戦争だ!」


「ロング・レンジ・ビームライフル」

ジムスナWDと言えば…というイメージの装備ですが、デザイン自体は08小隊のジムスナイパーと同じもので初登場のゲーム本編では未使用だったりします。

この機体の装備として定着したのはPS2「機動戦士ガンダム」登場時に装備してたからだと思ってるんですがどうなんでしょう。(詳しい方いたら教えてください)

ベースキットに左手用の平手が付属するので、両手持ちの見栄えが良いのがありがたいですね。

頭部の射撃用センサーを降ろして精密射撃モードに。

立ち膝の狙撃ポーズ。写真のものは台座を使ってちょっとズルしています。

流石に二重関節とかではないので、バシッと狙撃ポーズをキメるのは難しいですね。

(公式の写真だとそれっぽく撮影されてますが、明らかに右膝の高さが足りません)

ミドルシールドは立たせることが、出来るので狙撃のバイポッド風に飾れます。

「ファング1、レイヤーより各機へ。作戦行動を開始する」



「ホバートラック"オアシス」

なんと、ホワイトディンゴ隊のオペレーター「アニタ・ジュリアン」が搭乗するホバートラック「オアシス」も付属します。

08小隊用のベースキットから「オアシス」の成型色に合わせたサンドカラーの成型色に変更されていたりとかなり凝っています。

とは言え成型色だとかなり玩具っぽかったので、ミリタリー感のある色合いで塗装&ドライブラシで軽く仕上げてみました。

銃座やフロントが引き出せたりなどスケールに対してしっかりとギミックがあります。

写真では収納時ですが、グラウンドソナーもパーツ差し替えで展開時のパターンも付属します(すごい)

造形の精密感はザク地上戦セットに付属する、同スケールの61式戦車に近い感じ。

連邦軍のサブメカはジオン軍より全然出てないので、どちらも貴重な造形物ですね。


ジムスナイパーと並べてあげるだけで一気にスケール感が出るとても良い付属品だと思います。


以下適当に

戦場の絆ではREV1.5くらいから陸戦型ガンダムのビームライフルを持った射撃カテゴリとして登場。

板倉小隊でも低コスト戦のエース機として良く登場していました。

地球連邦軍地上軍エースパイロットと搭乗機。

「──放送の馬鹿野郎。
 こんな放送はもう5分早く流すもんなんだ!」



ユウ・カジマやエイガーと違って、レイヤーの一年戦争後の所属は明らかにされていません…


「HG 1/144 ジム・スナイパーII ホワイト・ディンゴ隊仕様」の紹介でした。

ジムスナ2自体が大好きなモビルスーツで、ロボット魂などのフィギュアは何体も持っていたのですがキットとしてしっかり作ったのは今回が初めてでした。

個人的にはこの時期のそんなに動かないけどPS&ポリキャップで構成されたカッチリしたキットが好きなのでとても作りやすく買ったです。

合わせ目や細かい成型色などを気にしなければ作りやすくとてもかっこいいキットだと思います。

唯一の弱点はプレミアムバンダイ限定キットということでしょうか…

ちょうど今(2024/5月現在)プレバンガンプラ総選挙2024で再販希望のキットを投票できるため、興味を持った方は投票してみてはどうでしょうか。

今は5月下旬に遂に発想になったHGルブリス量産試作モデルをかなりペースを上げて作っています。

とても楽しみにしていたキットなので、6月中を目途に紹介できればと思います。


それではまた

0コメント

  • 1000 / 1000