【HGUC】ヅダ

▼キット情報

・HGUC 1/144 ヅダ

・発売日:2006年06月


「603はヅダの試験を再開する!予備の一機も出せ!


HGUCシリーズ、1/144 「ヅダ」の制作レビューです。


ヅダは2004年~06年に公開されたOVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO』で初登場した、ジオン軍のMSです。

イグルーは「フル3DCGで描かれる過酷なガンダム」と言うコンセプトで作成された一年戦争を舞台とした作品で、ヅダを始めとするオリジナルのMSが数多く登場しました。


作品自体は、フル3Dの人物の造形がちょっと馴染みにくかったり、良くネタにされるゲス過ぎる連邦軍の兵士など、賛否ある作品なのですが

オリジナル楽曲「機動戦」をBGMに飛び回るヅダの映像は抜群にかっこよく、ヅダがOVAの機体でありながら数多くのゲーム媒体に出演しているのも頷けると思います。

戦場の絆2でも、しれっとリリース時から参戦している様子…


キットの方はOVA作成時に発売されたものでおよそ15年ほど前のキットになります。

2021年5月の再販タイミングでガンダムベースにて入手しました。


  • 制作

ベースがフルCGアニメなので、他の一年戦争MSより複雑なデザインをしているのですが

劇中のイメージほぼそのままと言えるくらいしっかりと造形されています。

可動範囲は最近の物と比べると狭いですが、保持力はカッチリしていて古めのHGならではと言う感じ。


また、頭部パーツは

  • デュバル少佐の搭乗した「1番機」
  • ワシヤ中尉などが搭乗した「一般機(2~3番機)」
  • モニク・キャディラック特務大尉の搭乗した「予備機」

から選択して組み立てます。


とは言え「予備機」以外は機体に迷彩パターンが施されている設定なので、

迷彩塗装無しで再現できる今回は「予備機」のパーツを選びました。

色分けはコクピット部分の濃い青色や、肩部ピストンや腕の銀色等が足りないですが、

シュツルムファウストや背面の"土星エンジン"の黄色部分なども別パーツで色分けされていて、発売時期を考慮すると優秀な方だと思います。

頭部のモノアイカバーにはクリアパーツが使用されています。


頭部のカバーを外し、つまみを回すことでモノアイの角度を組んだ後からでも変えることが出来ます。



塗装作業としては、以下を行っています。

  • 色が足りない箇所をスプレー&シタデルカラーで塗装
  • 胸部&脚部のブラック、対艦ライフルを成型色からスプレー塗装に変更
  • 各バーニア、ザクマシンガンをメタリックカラーでスプレー塗装
  • ライフルのセンサー部分にHアイズを仕込んでメタリックカラーで塗装


上記の塗装の後、説明書を参考にマーキングシール&デカールを施し、

プレミアムトップコートの"つや消し"を吹いています。


▼付属のシール

モノアイと武器のスコープ部分を補うホイルシールと

ヨーツンヘイムの部隊章などを含んだ専用のマーキングシールが付属します。


いつも、水転写用のデカールに作業時間の1/3くらいを奪われているので、

今回はシールで楽できるな~と思っていたのですが、普段水転写デカールを多用しているためやはり余白が気になってしまい、

結局付属のマーキングシールとほぼ同じ内容のものを含む市販の 「ジオン軍MS用 2(ツィマッド社製MS用)」と半々くらいで仕上げました。



▼デカール・トップコート前の状態


▼ディスプレイスタンド

現在の3mm軸のフライングベース規格が確立される前だったので、ディスプレイスタンドの接続は縦長の穴になっています。

主に、Zガンダム系のHGに付属するものがこのタイプで、それを使用できます。

(今回の記事ではガザCのものを使用)


首と上半身は上下の可動がほぼないため、浮遊感のあるポーズは得意ではないのですが

ヅダはやはり浮遊ポーズがしっくり来ます。


  • 武装

パッケージでも謳っているように、豊富な付属武装が本キットの魅力です。


「ザクマシンガン」

ジオン軍MSの用の標準火器。

最近のキットのザクマシンガンだとストック部分は1パーツ成型で合わせ目が出ないようになってるのですが、ヅダのマシンガンでは合わせ目が発生してしまいます。

ただ肉抜き穴も出ないので、この方が見栄えはいいかも…

頑張ったら両手持ちも出来ますが、肘の関節が90°しか可動しないので角度は限定されます。

本編だと両手撃ちのシーンが多かった気がします。



「シールド」

ザクの右腕部シールドに似た、ヅダの専用シールドです。

肩部のレールに沿って自由に角度を変えることが出来ます。

白兵戦用のピックが取り付けられていて、前面に展開することが出来ます。

デュバル機がヅダを瞬殺したシーンが印象的です。



「シュツルムファウスト」

手持ち式のロケット弾。ヅダではシールドにマウント出来ます。

先端はシタデルカラーの赤銅色で塗装しています。


VS等でお馴染みの、信号弾を打ち上げるポーズ。

これも、予備機のポーズではないですが…


「ホートホーク」

こちらもザクと共通の、ジオン軍の近接用武器。

キットではグレーの1パーツ成型なので、設定通りのカラーに塗装しています。

専用のマウントパーツで脚部にマウント出来ます。

ただ持ち手部分を強引に挟んで固定しているので、塗装剝がれの対策が必要になります。


「135mm 対艦ライフル」

キット一番の目玉。艦艇の装甲を撃ち抜く威力を持つ、と言う設定の大型試作兵器です。

ゲーム媒体のイメージでヅダの固有武装と言うイメージがありますが、本編では未使用だったと思います。

機体の全長を大きく上回る、長い銃身が特徴です。

トリガー以外にも持ち手があります。

パーツ数もけっこう多めで、持ち手・スコープ・マガジン等は別パーツ。

ハイポッドは可動し、更にマガジン・予備マガジン共に本体から取り外せます。

キットの目玉と呼ぶに相応しい、非常に気合の入った作りになっています。

持ち手に。

ライフルの重量はあるものの、腕も足も関節が強いのでそれなりにちゃんと保持できます。

サブグリップを握らせて射撃ポーズ。

重心は安定を欠きますが、一応立った状態で保持できます。すごい

浮遊して射撃ポーズ。

オリジンのルウム戦役で「対艦ライフル」がどういう兵器なのかようやくちゃんと描写されたと思います。



▼以下適当に何枚か



「ウジ虫ィィイイイイ!!!!!」



「ヨーツンヘイム、聞こえるか!?
 我々の最後の戦いの映像を送ります。記録願います、願います!!」

2番機も予備機もちゃんと終戦まで生き残ったので、

本編見る限りだとそんなにやばい機体ではないんじゃないかと錯覚しますね…


▼余談

HGUCヅダの紹介でした。

そこそこ古いキットだったんで正直そんなに期待してなかったんですけど、出来もプレイバリューも素晴らしく良いキットでした。

特に、対艦ライフルは発売時期を考えるとかなりオーパーツ気味で、企画の強いこだわりを感じました。


欲を言えば、もう少し価格が高くてもいいからザクバズーカや二本目のシュツルムファウストを付け、完全に本編の武装を再現してくれても良かったなと言う感じです。


次回はですが、今月末に「HGクスィーガンダム」の再販を狙っていて、購入出来たらそちらを優先して組もうと思っています。

入手出来なかったら詰んでいる奴から適当に選ぶか、4号機になるんじゃないかなと


戦場の絆2のリリースも今月末なので、忙しくなりそうだ…

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