「それでも俺は─────やっぱりヒーローになりたかった」
グッドスマイルカンパニーのMODEROID(モデロイド)シリーズより、
TVアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』から「M2 イクシード・ライノス」の紹介です。
MODEROID(以下:モデロイド)はフィギュアの販売が中心だった「グッドスマイルカンパニー」が2018年より展開している、PS・ABSを中心とした彩色済みパーツによって構成されるモデルキットシリーズ。
「組み立てる玩具」のようなライトさと、バンダイ・コトブキヤといった主要プラモメーカーにはないマイナーなラインナップが特徴で、ロボットアニメに留まらず、ゲーム作品・特撮メカ・モルカーまで超幅広い商品展開が目玉となっています。
今回紹介するキットは、昨年度ロボアニメ界を賑わせた問題作『勇気爆発バーンブレイバーン』に登場する人型装甲兵器『ティタノストライド=通称TS(ティーエス)』の「M2 イクシードライノス」です。
作中のアメリカ海兵隊が正式採用している機体で、作品の中心人物「ルイス・スミス」が物語の序盤で搭乗。
作中では第一話以外にあまり大きな出番はなかったのですが、自分はデザインがとても好きな機体だったのでモデロイド化にあたって即予約。
恐らく本商品のレビュー記事がインターネットに存在していないと思うので、本ブログで紹介記事にできればと思います。
▼制作
モデロイドシリーズは「組み立てるだけで作品イメージの仕上がりを再現」というコンセプトなので、色分けはとても良好。
付属のシールを貼るだけで設定のカラーリングをほぼ再現できるようになっています。
ただ、成型色のままだとどうしてもプラ感が強かったので記事のものは関節部分のグレーや機体各部の駆動部分はスプレー塗装しました。
モールドも他社のプラモデル製品と比べるとちょっともったり感を感じつつも、素組+部分塗装でカジュアルに仕上げるぶんには十分楽しめる出来になると思います。
記事のものでは上記の塗装に加え、ガンプラや市販のデカールに半光沢で仕上げました。
本編でのスミスのコールサイン「タイタン2」より、スミス機をイメージしています。
TSのコールサインはティタノストライド=ティターンから、「タイタン」や「ダイダラ」などの巨人に関する名称が元になってるのが洒脱でめちゃくちゃかっこいいと思います。
塗装箇所
青枠で囲った箇所が要塗装箇所。
要所の黒い縁部分の他、頭部のバイザー・胸部のコクピット・ガトリングのカバー付属のシールで再現になります。
コクピットは境目が造形されているし、ガトリングのカバーはパーツが丸々別れてるので塗装するのは簡単なのですが…
中々に曲者なのが、頭部のバイザー部分です。
デコマス写真だとバイザー部分が別パーツのように見えるのですが、実際はモールドがほぼ造形されていないのでスジ掘りで境目を掘るor筆塗りやマスキング等で境界線を描かないといけません。
自分は筆塗りでそれっぽく描いていますが、アップで見るとちょっと粗さ目立ちますね…
このようにデコマスに使われているパーツと明らかに造形が違ったり、また説明書と実際に成型されているパーツのデザインが異なる…のようなことが割と頻繁にあるのがモデロイドというシリーズだったりします。
バンダイってすごいんだなぁ…と改めて思わされたり。
1/144スケールのガンプラとサイズ比較。
パッケージに対してちょっと小さい印象ですが、武装がまた大きく腰を落としているので実際手にしてみると物足りない感じはそんなにありませんでした。
公式Xの告知曰く、5月発売のブレイバーンと同スケールになっているとか。
せっかくなのでパッケージの写真も。
これは実は本編8話に登場したパッケージイラストと同じものが使われていてたり…
ファンアイテムとしては中々捨てられない、憎いチョイスです。
ギミックや武装を紹介します。
逆関節の独特な脚部構造ですが、付け根・膝関節共に良く動いて本編の軽快なローラー走行を再現。
逆関節の膝を伸ばした状態、こうすると1/144のガンプラくらいの全高に。
また、タイヤ&脚部が大きなスリッパ系なので接地面が多くこの状態でもちゃんと自立します。
「では諸君、ビーチで会おう。」
他、本編で見せた"駐機状態"や"主翼の折りたたみ"も再現。
主翼は挟みこむピンが緩くて勝手に折りたたまれてしまうので、太くするなどして調整したほうが良いです。
付属品
付属品はシンプルで左右の「平手」と唯一の武装「30mmバルカン砲」が付属。
また、平手の方はグレーの単色成型なので手の甲は要塗装です。
30mmバルカン砲
左腕部の下部穴に武器を丸ごと接続します。
手で持ってるわけではないのでしっかり保持されてくれるのはいい感じ。
肩部分が単なるピンで接続されてるだけなので、あまり大きな腕の動きは出来ないのは残念。
とはいえ、大き目の武装で迫力があってかっこいいと思います。
「MODEROID M2 イクシード・ライノス」の紹介レビューでした。
モデロイド自体は今回が初というわけではなく、エステバリスやら士魂号やら作っていたのですがちょっと記事にするタイミングがなくて初の紹介になりました。
モデロイド全般に言えることなのですが、素組+ちょい塗装でマイナー作品のそれなりの造形物が手に入るのが本当に魅力的です。
ただし、価格自体は決して安価なものではなく、またガンプラほど製品としてカッチリしていない部分もある(パーツが綺麗にハマらない・デコマスや説明書と実物の差異・シールの質が悪いので要塗装)ので総合的は中級者向けのシリーズであると個人的には思っています。
このイクシード・ライノスに関しては特に破損しやすい箇所・組みにくい箇所はなく、モデロイドの中ではかなり取っつきやすい商品だと思いました。
本キットは恐らくネット上に詳細なレビュー記事がないと思うので、購入を検討されている方の参考になればと思います。
まだ発売日は未定なのですが、自分が大好きな作品「Get Ride! アムドライバー」のキットも控えていてとても楽しみです。
それではまた。
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