HG リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)


「MS隊が出て来ました、ドーベンウルフ型です!!」


プレミアムバンダイ限定キット「HG 1/144 リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)」の紹介レビューです。


「リーベンヴォルフ」は機動戦士Zガンダムの外伝漫画作品『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ -くろうさぎのみた夢-』の一巻に登場するモビルスーツです。

ネオジオンの「ドーベンウルフ」をコストダウンし、生産性を向上させたジオンマーズの量産型モビルスーツという設定で、サイコミュ兵器や大火力の武装を備えた一騎当千のドーベンウルフに対し、一般兵にも扱いやすい機体ということで本編では数多くの機体数が登場しました。

ガンダムMk-Vがベースであるため連邦軍的なシルエットを持ったドーベンウルフと異なり、曲面的な要素やザクのようなスパイクシールドからジオン的な意匠も伺うことが出来るデザインも特徴的です。


そんなリーベンヴォルフですが、今年の3月に突如プレバン限定キットとして予約開始。

AOZ系は一通りガンダムタイプを出したので、今後はジオン系のメカも出していく感じなのかな…

キットの方はドーベンウルフからの流用無しで、完全新規のキットになっていたので紹介していきます。


まずパッケージですが、機体の全高が大きいこともありHGより一回り大きいサイズでした。

バーザムIIなどもこのサイズでしたがすごい数の余剰パーツが出る関係もあったと思うので、流用無しでこのサイズは久しぶりです。


  • 制作

ポリキャップレスのABSキットで、プラパーツの組み合わせでカッチリとした作りになっています。

ただこの大き目サイズを支えるためにパーツの嚙み合わせ自体はかなりキツめになってるので、あとからバラして塗装する人などは要注意です。

記事のものはメインカラーのオリーブドラブは成型色のままで、濃い方のグリーン、バーニア、ライフルは塗装しました、

グリーン部分は本来は2パターンなのですが、メリハリを付けるためにバーニアとシールド部分の色を変えています。

デカールはジオンマーズ用のものが出ていないのでマーキングシールを使いつつ、他は既存のものを適当に使用しました。

特にキット頭部パーツの色分けが秀逸で、クリアのセンサー、チューブ、モノアイ、バルカンを巧みなパーツ分割でバッチリ再現できます。

ただ、頭部の庇部分が藤岡建機氏の原画よりやや角ばった印象になっているため、ここをなだらかなラインに加工している人がX上では散見されました。

シールは付属せず、組むだけで色分けを再現できます。

細かい話をすると設定画だと青枠のスラスター部分が白色になっているので拘る人は要塗装箇所なのですが、公式の完成見本でもグレーのままだったりします。

同スケールのガンダムMk-IIとのサイズ比較。

全高だけでなくバックパックやシールドもあるため1/100スケールくらいのボリュームがあります。

脚部の円形パーツ等はそのままドーベンウルフなのですが、腕部はザクIIIと同様だったりとネオジオン製MSのキメラ的なデザインになっていて面白いですね。


付属品やギミックを紹介します。


胴体・腕部に引き出し機構があり、見た目以上に柔軟なポージングが可能になっています。

盾裏や足裏にもしっかりとモールド付きの裏打ちパーツがあり、大型キットにありがちな間延びした感じにならないようになっています。

背面には多数のバーニアがあります。

脚部のものは足首の可動に連動して向きが変わるギミックがあってけっこう面白かったです。



付属品一覧

  • 指揮官用頭部
  • ビームマシンガン
  • ビーム・ソード・アックス、クリアー刃
  • ウーンドウォート用接続パーツ

他、腰背面に装備するビームアックスの牽引用パーツが付属します。

ドーベンウルフと異なり、武装自体はかなりシンプルめです。

手首は銃手・剣手・握手・平手が両手ぶん付属する豪華仕様。

ランナー名は「マニピュレーター4」という名称だったので、何かの流用パーツなのかも知れません。

頭部パーツは指揮官用と一般機用の選択式。

いずれ指揮官機の「リーベンヴォルフカスタム」も出るだろうと思い、今回は一般機のものを選択しました。


ビームマシンガン

リーベンヴォルフ用の新規造形パーツ。

合わせ目が出ずトリガーも省略されていないかなりしっかりした構造です。

スコープ部分はブルーのクリアパーツを使用。

ヤクトドーガ(ギュネイ機)のものに良く似ていて、建機メカに良くある兵器間の繋がりを感じられるデザインです。

手首が豊富だと色々ポーズを付けるのが捗りますね。




ビーム・ソード・アックス

ギラドーガと共通デザインのものですが、流用ではなく新規造形。

どうやら伸縮ギミックを再現した初のビームソードアックスらしいのですが、伸縮機構を動かすとガッツリ塗装が剝がれると思うので塗装派の人にはあまり関係ないかも…

ビームソード用、アックス用の二種類の刃がそれぞれに付属します。

肩の引き出し機構や腰の捻り・引き起こしが出来るので、格闘戦っぽいポーズもしっかり決まります。


ミサイルポッド

ドーベンウルフと異なり、背中の武装はオプション式の追加武装になっています。

本キットでは両側にミサイルポッドが装備されていますが、設定稿ではドーベンウルフと同様のインコムやブースターバインダー等も装備できる設定です。

キットとしてはちょっと軸がキツめ&接続軸の肉抜きが気になるので地味に加工ポイントだと思いました。

とても精密な造形と色分けですが、ミサイルハッチがオープンしないのだけが残念でした。

まあ設定画に描かれていない部分なので仕方ないのかな…

また、バックパックのオプションの一つである「プロペラントタンク」ですがシナンジュと同様の規格という設定らしく、HGシナンジュのものをそのまま装備出来ます。

写真のものは福岡シナンジュから拝借しました。



最後に「ウーンドウォート用接続パーツ」を紹介しようと思ったのですが、

これがかなり曲者で今までのウーンドウォートの拡張パーツと異なり

"リーベンヴォルフ側の脚部に挟みこんで取り付ける"ため、一度リーベンヴォルフとして組んだ後にこのパーツを接続するには脚部を丸々分解しないといけません。


本キット自体そんなにバラしやすいキットでもないためあとから組み替えようとすると、軸が破損する可能性が高いです。

TR-6と接続したバージョンを組みたい人は要注意かも知れません。


おまけ

トップの画像にも使いましたが、リーベンヴォルフと言えば設定画稿と本編で使用したこの「対艦ライフル」です。

現状、1/144の対艦ライフルを入手するにはHGヅダから流用するしかありません。

同時にドーベンウルフが再販されてましたが、対艦ライフル目当ての人向けにヅダも再販した方が良かったのでは…と思ってました。

対艦ライフルが1/144としては元々超オーバースケールなので、リーベンヴォルフだと大きめの銃くらいになってとてもいい感じのスケール感に。

手首は特に調整しなくても保持出来ました。

平手があるので両手持ちもいい感じに決まります。


「本物ジオンの力を見せてやれ!ジークジオン!!」


火星のフォボス港に攻撃を仕掛けたジオンマーズのドーベンウルフ隊。

ビグザムールを先頭に、レジオン側の検閲部隊を全滅させましたが───


HG 1/144 リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)の紹介レビューでした。


突如発売された本キットですが、大型モデルの保持力を維持するための新しい機構が色々と入っていて、構造的にはHGクスィーガンダムやHGメッサーと言った大型キットの可動面の不満を解消させた実験的なキットという印象を受けました。

若干複雑な機構で組みにくい部分もありましたが、組むだけとてもかっこいい機体になっています。

唯一の不満点はプレバンの人気キットという入手難易度かも知れませんね…


プレバンは待機列が出る購入システムになってから自分は何も買えなくなってしまい、今後の限定キットが入手できるか不安で仕方ないです。

いい加減になんとかして欲しいのですが、先日の株主でも生産数を増やすといういつもの解答だったらしいのであまり期待できないですね…

次回はジークアクスに登場したのでずっと積んでいた「ララァスン専用モビルアーマー」を組んだのでそれの紹介になると思います。

また、来週はジークアクスのギャンも発売するのでそれも頑張ってゲットしようと思います。

それでは、また



青けりゃだいたい好き

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